カズオ・イシグロの「浮世の画家」(An artist of the floating world)を読みました。
今回は、翻訳です。これで、カズオ・イシグロは、原書を2作品、翻訳を2作品読んだことになります。
読もうと思ったのは、NHKが「浮世の画家」をドラマ化して3月に放送するというのを知ったからです。
「浮世の画家」はいつか読みたいと思っていましたが、ドラマを見るとイメージができてしまうので、純粋に小説として読むことができなくなります。
そういうわけで、急遽、読むことにしました。
内容は小津安二郎の東京物語を連想させますが、人間の記憶のとらえ方がカズオ・イシグロらしいと思いました。
ただ、主人公と孫のやり取りが不自然で、ちょっと気になりました。イギリスの子供と日本の子供がそんなに違うはずはないので、翻訳のせいかもしれません。
これで、ドラマも楽しめます。