谷崎潤一郎の陰翳礼讃を読みました。
陰翳礼讃は以前読んだことがあるのですが、あるきっかけで読み直しました。
あるきっかというのは、映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』を見たことです。映画と以前読んだイメージが一致せず、なんかおかしいと思って読み直しました。
映画は、観た人を動かしたという意味では成功しているのかもしれません。
映画には、茶道や能のシーンがでてきますが、陰翳と結びついている感じはしませんでした。陰翳というのは、同じ文章を読んでも受け受け取り方がそれだけ違うということでしょうか。
陰翳礼讃には、以下のような文章があって、照明が日常生活から陰翳ををなくしていることあらためて想起させられます。
「今日の室内の照明は、…四隅の蔭を消すことに費やされるようになったが、…日本家屋の美の観念とは両立しない。」
便利になったけど、でも…